カリフォルニア大学ロサンゼルス校の内科学助教授の筆者が食事について書いた著書『世界一シンプルに証明された究極の食事』を読みました。
科学的根拠に裏付けされた本当に体に良い食事とは何かをまとめている本です。
体に良い食事とは
この本では、本当に体に良い食品と体に良くない食品を断言していることが特徴的です。
これまで同じような健康に関する食事の本を読んだことがありましたが、これほど科学的根拠をもとに何を食べればいいかを断言している本は珍しいと思います。
食事を取らない人間はいないと思うので、何を食べるか何を飲むかという選択を毎日、そして数十年繰り返すことになります。
その結果、人によって食生活から健康に与える影響は知らず知らずのうちに大きな差が出ていると思います。
この本で明確に良いと言われている食品のみを食生活に取り入れる事は不可能では無いですが、私自身は食事は日々の生活の楽しみの一部でもあるので、徹底して健康に良いとされている食品のみを取る事は難しいと感じてしまいました。
多少健康に悪いと言われている食品でも食べることによっておいしいと幸せな気持ちになったり、食事へのモチベーションが上がったりするのであれば必ずしも悪いことではないのかなと思っています。
実際長生きをしている人の中には、タバコが欠かせない人もいますし、甘いものを好んで食べる人もいます。
無理して我慢して体に良いものだけを食べていても、病気になったり早く亡くなってしまう可能性もないわけではありません。
人生を終える時に好きなものを好きなように食べていればよかったと後悔するのであれば、無理する必要はないというのが思うところです。
でも、この本でいわれている健康に良い食事を頭において、できる限り取り入れることを否定するわけではありません。
自分ひとりなら無理しようが自分の勝手ですが、家族がいる場合は家族の同意も得ないといけません。
家族の食事の楽しみを奪ってまで健康な食事を強要することはしたくないので、食事を楽しむことと健康に良い食事をすることのバランスをうまくとることが大切だと思いました。